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固
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もとよ
ふりがな文庫
“
固
(
もとよ
)” の例文
やがて彼等は
復
(
また
)
語り出した。それは「今度の事」に就いてゞ有つた。今度の事の何たるかは
固
(
もとよ
)
り私の知らぬ所、又知らうとする氣も初めは無かつた。
所謂今度の事:林中の鳥
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ようやく安心したとまでは
固
(
もとよ
)
り行かなかった。自分の鉱山における地位はこれでやっときまった。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
応左様ならば我が為ると得たり
賢
(
かしこ
)
で引受けては、上人様にも恥かしく第一源太が折角磨いた
侠気
(
をとこ
)
も其所で廃つて仕舞ふし、汝は
固
(
もとよ
)
り虻蜂取らず、智慧の無いにも程のあるもの
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
しかし表へ飛び出す訳にも行かず、寝る勇気はなし、と云って、下へ降りて、車座の中へ割り込んで見る元気は
固
(
もとよ
)
りない。さっき
毒突
(
どくづ
)
かれた事を思い出すと、南京虫よりよっぽど
厭
(
いや
)
だ。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
黙って聞いていると、
雨垂
(
あまだれ
)
の音もしないようだから、ことによると、雨はもう
歇
(
や
)
んだのかも知れない。しかしこの暗さでは、やっぱり降ってると云う方が当るだろう。窓は
固
(
もとよ
)
り締め切ってある。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
固
常用漢字
小4
部首:⼞
8画
“固”を含む語句
頑固
確固
凝固
拳固
鞏固
固着
堅固
乾固
固唾
牢固
固執
警固
意固地
固有
固肥
強固
固辞
頑固爺
固練
固粥
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