“毒突”の読み方と例文
読み方割合
どくづ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし表へ飛び出す訳にも行かず、寝る勇気はなし、と云って、下へ降りて、車座の中へ割り込んで見る元気はもとよりない。さっき毒突どくづかれた事を思い出すと、南京虫よりよっぽどいやだ。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それとも先刻さっきのジャンボーで不意に気が変った成行なりゆきとして、自分の事をしばらく忘れてくれたのか、または冷笑ひやかしの種が尽きたか、あるいは毒突どくづくのに飽きたんだか、——何しろ自分が席を改めてから
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)