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策
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て
ふりがな文庫
“
策
(
て
)” の例文
しに行ったところが、しびれ薬で参っていると考えたのが大間違い、かえって、先の
策
(
て
)
に乗って、さんざんな目に会ったろうじゃねえか
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みなさん、たいへん簡単な
策
(
て
)
があります。もし私でおよろしかったら、業務主任さんにかわってよろこんでお話を伺いましょう。
審判
(新字新仮名)
/
フランツ・カフカ
(著)
『これは
策
(
て
)
だ! これはやつらが策略でおれをおびきよせて、不意打ちに面くらったところを完全に抑えてしまおうというんだ』
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
なかなか、この
龍太郎
(
りゅうたろう
)
が考えた
策
(
て
)
にのるような
愚将
(
ぐしょう
)
ではありませぬから、
必然
(
ひつぜん
)
、お身の上もあやういものと見なければなりません
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あなたがいちばんいい
策
(
て
)
を発見されるだろうということは、わかっていました」と、工場主は言った。
審判
(新字新仮名)
/
フランツ・カフカ
(著)
▼ もっと見る
『うかとも、先廻りは出来んぞ。松坂町ばかりが、上野介の行く先とは限らん——上杉家の中屋敷、下屋敷という
策
(
て
)
もある』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なるほど、あいつが深い
執心
(
しゅうしん
)
だけあって、お千絵様はまるで
初心
(
うぶ
)
だ。これじゃ、
策
(
て
)
にのせても一向
騙
(
だま
)
し
甲斐
(
がい
)
がねえな」
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もし野郎がその
策
(
て
)
にのらなかったら、女を、売りとばして、いかさまでふん
奪
(
だく
)
られた分け前と、福生の若え者の治療代に当ててしまえばいいでしょう
野槌の百
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
知りながら敵の
策
(
て
)
に乗って出るという、序戦からして不利な位置を取らざるを得なかったのである。果たして、全軍におよぼす負け口はここから生じた。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これは彼の奥の手で、相手が図に乗って追いかけてくると、その間に剣をおさめ、鉄の半弓を持ちかえて、振向きざまひょうっと鉄箭を射てくる
策
(
て
)
であった。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いや、却って、
彼奴等
(
きゃつら
)
の
策
(
て
)
に乗るようなものじゃ。われ
不関焉
(
かんせずえん
)
であればよい、柳に風と横向いているに限る
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そりゃ、弦之丞様には、腕に覚えもございましょうが、足場の悪い根岸の闇、
欺
(
だま
)
し
討
(
う
)
ちや、飛び道具という
策
(
て
)
もございますから、必ず、ご油断をなさいますな」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あれほど、仰せられたことであるから、新大納言一味の
策
(
て
)
にのせられることは
万
(
ばん
)
あるまいとは思うが
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あの
策
(
て
)
はもう古いです。これを防ぐには、味方の陣地の前に、横へ長い壕を掘切っておけばいい。——またその壕へ、官渡の水を引きこんでおけば更に妙でしょう」
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「若先生、こうなっては、ぜひないこと、上がっておやりなさるほか、
策
(
て
)
はありますまい」
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あかをいえ! だれが、くそ、そんなウマい
策
(
て
)
にだまされやしねエぞ。いいや! かえさなけりゃ待っていろ、
代官陣屋
(
だいかんじんや
)
へいって、てめえたちのことをみんないってやるから」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たとえば、
蟒蛇
(
うわばみ
)
の味噌漬なんかをひどく食べすぎた時、熱い湯に入って、ウンと
怺
(
こら
)
えておりますと、全身の毛穴から強い精分や塩分はみんな絞り出されてしまうのです。その
策
(
て
)
でさ。
醤油仏
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、信雄卿はともあれ、徳川どのまで、その
策
(
て
)
に乗って、おめおめ秀吉の
下風
(
かふう
)
につき、秀吉が私慾を天下にほしいままにするのを、指を
咥
(
くわ
)
えて、見ているという法はござるまい。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや、ここは仕方がない。がまんのしどころだ。
高氏
(
たかうじ
)
の
策
(
て
)
に乗ってはなるまい」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(いや、そのことなら、その
策
(
て
)
で、当家の玄関へ、
執
(
しつ
)
こくやって参りましたよ)
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「——が、いつまでその
策
(
て
)
はくわぬ。姻戚以外、甲斐に武田信玄あることを、思い知らせてやらねばならぬ。家康の質子は出奔した。これ、家康から義を絶つもの。もう何の
仮借
(
かしゃく
)
を要そう」
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
する者の
資本
(
もと
)
も同じで、悪党の
詐術
(
さじゅつ
)
というもの。俺という人間は、善根どころか、悪根ばかりこの社会に植え歩いている、魔界の頭領なのだ。またこの先、こんな
策
(
て
)
に乗らねえように、よく
面
(
つら
)
を
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いかようとも、もはや、もり返す
策
(
て
)
だてはないかと存じまする」
大谷刑部
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『その
策
(
て
)
があぶない。居るかと思えば不在、不在かと思えば居る』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ついにその
策
(
て
)
に乗って、奉行
慕蓉
(
ぼよう
)
は、客将の
呼延灼
(
こえんしゃく
)
へこう命じた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
庄次郎は、額を
摺
(
す
)
りつけているよりほか
策
(
て
)
がなかった。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これや、いかん。もう、
策
(
て
)
はないぞ、楽翁どの」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「待てよ、こいつが何かの
策
(
て
)
じゃねえかしら」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
小癪
(
こしゃく
)
な輩。そんな
策
(
て
)
に乗る何進ではない」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「また、
同
(
おな
)
じ
策
(
て
)
に、してやられました」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「その
策
(
て
)
にはのらんぞ」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
退
(
ひ
)
く
策
(
て
)
はない」
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
策
(
て
)
を変えよう」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「その
策
(
て
)
かッ」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“策”の意味
《名詞》
(サク) はかりごと。計画。
(むち) 人をしかったり激励したりするための言葉や行為、道具。
(出典:Wiktionary)
策
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
“策”を含む語句
失策
計策
大失策
策略
散策
一策
術策
良策
奸策
画策
上策
方策
警策
権謀術策
策謀
妙策
悪策
彌縫策
道策
施策
...