真夜しんや)” の例文
旧字:眞夜
私の周囲には四季の花が馥郁ふくいくと匂う日が続くかと思うと、真夜しんやに誰もいないホテルをうろつくこと
歪んだ夢 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
しかし同じ町内であるが、つまり思出おもいでの一つであるのだが、その下宿に宿を取っていた或る学生、たしか或る法学生があって、この法学生の目に見えた妄念の影があるのだ。真夜しんやだという。
不吉の音と学士会院の鐘 (新字新仮名) / 岩村透(著)
と! もう姿は真夜しんやの霧に消えていた——。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)