“後年”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうねん81.8%
のち9.1%
アトヽシ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぞ頼みけるこれ陰徳いんとくあれば陽報やうはうありとのたとへの如く此事このこと後年こうねんに至つて大岡殿の見出しにあづかる一たんとはなりぬされば新藤夫婦は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いずれにしてもその思切って大胆な、同時に透き通るほど細心な行き方は、後年のちになって、その恐るべき実験の経過報告を、当の相手の面前に投出した手口によっても察しられるではないか。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
昨年以前を意味する「こそ」と言ふ語は、昨日以前を示す「きそ」から、後代分化して来たのであつた。後年アトヽシだから、仮字遣ひはおとゝしと、合理論者がきめた一昨年も、ほんとうはさうでない。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)