“阿部伊勢守”の読み方と例文
読み方割合
あべいせのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
永井播磨守と池田甲斐守が、大廊下を通って柳営りゅうえいへ行くと、老中阿部伊勢守あべいせのかみは待ちかねていたようにさしまねき、寛濶かんかつに顔をほころばせながら
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
名は信恬しんてん、通称は辞安じあんという。伊沢うじ宗家そうか筑前国ちくぜんのくに福岡ふくおかの城主黒田家くろだけの臣であるが、蘭軒はその分家で、備後国びんごのくに福山の城主阿部伊勢守あべいせのかみ正倫まさともの臣である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
牧屋勘兵衛は、備中福山の城主阿部伊勢守あべいせのかみの国家老で七百石、頑固一徹なところから家中の者に
嫁取り二代記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)