“御生活”の読み方と例文
読み方割合
おくらし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
華美はで御生活おくらしのなかに住み慣れて、知らず知らず奥様を見習うように成りましたのです。思えば私は自然と風俗なりをつくりました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
孤独の御生活おくらし、殊に偏屈という御性癖で、弟子というても斯くいう竜次郎より他には持たれぬのだ。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
何度か寝返を打って、——さて眠られません。青々とした追憶おもいでのさまざまが、つい昨日のことのように眼中めのなかに浮んで来ました。もう私の心にはこの浮華はでな御家の御生活おくらしが羨しくも有ません。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)