御生ごしょう)” の例文
むんにゃよ、年紀としが上だけに、あねさまは御生ごしょうのことは抜からぬぞの。八丈ヶ島に鐘が鳴っても、うとい耳に聞く人じゃ。それに二つ目へ行かっしゃるに、奥様は通り路。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御生ごしょうだと口説かれお竹困る也」という古川柳——いやいやもっともっと冒涜的なおびただしい川柳詩は、このごろのお竹、つまり大日如来に祭り上げられる以前のお竹の心境と
「散らしでも何でも好くってよ。御生ごしょうだからあっちへ行ってちょうだい」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)