“座主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ざす86.5%
ざぬし8.1%
ざしゅ2.7%
しうち2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、父祖代々からの大檀越おおだんおつでもあり、寺の造立ぞうりゅうや行事には、寄進はもちろん、なにごとにも座主ざすの相談にあずかっておる次第。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれは歌舞伎座の座主ざぬし千葉勝五郎のふところ刀で、内部ではよほど勢力のある人らしいから、そんな関係で桜痴居士が推薦したか
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それには、興行界に勢力のある親分を抱き込んだり、座主ざしゅに多分のお礼をしたり、子供には例の好物のチョコレートを沢山買ってやる約束をしたり、仲々骨が折れたのですが
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「へゝえ、さうですか。そいつあ初耳ですね。私は又、亭々てい/\さんのわるい悪戯だとばかり怨んでゐましたよ。——それぢや鳥渡ちよつと研究の仕栄しばえがありますね。何しろこちとらは、座主しうちの受けが大切ですからな。」
(新字旧仮名) / 久米正雄(著)