“仕栄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しば50.0%
しばえ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「面白い! 門弟残らずが集っておるとあらば、傷供養もずんと仕栄しばえがあると申すものじゃ、では早速に参ろうぞ。京弥! 京弥!」
女の太政大臣だいじょうだいじん、女の検非違使けびいし、女の閻魔王えんまおう、女の三十番神、——そういうものが出来るとすれば、男は少し助かるでしょう。第一に女は男狩りのほかにも、仕栄しばえのある仕事が出来ますから。
二人小町 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「へゝえ、さうですか。そいつあ初耳ですね。私は又、亭々てい/\さんのわるい悪戯だとばかり怨んでゐましたよ。——それぢや鳥渡ちよつと研究の仕栄しばえがありますね。何しろこちとらは、座主しうちの受けが大切ですからな。」
(新字旧仮名) / 久米正雄(著)
「そう兄さんがきらいじゃ、世話の仕栄しばえがない」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)