“主座”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すざ75.0%
よこざ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直義を深く心服させているだけでなく、宮中にまで隠然たる勢力をもち、夢窓を追って、やがては天龍寺の主座すざに坐ろうとしている野望の怪僧かとも考えられた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ御退却のさい、渡辺橋にて戦歿した敵味方のための供養の布施ふせにと、芳志ほうしのご寄進がありましたので、七日間の大般若経転読をいとなみ、今日も主座すざ以下、勤行ごんぎょうの最中にござりまする——と。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薪の紅く燃えてゐる大きな爐の主座よこざに胡坐を掻いて、彼は手酌でちび/\盃を甞めてゐた。
奇病患者 (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)