“すざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
主座42.9%
退28.6%
14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ御退却のさい、渡辺橋にて戦歿した敵味方のための供養の布施ふせにと、芳志ほうしのご寄進がありましたので、七日間の大般若経転読をいとなみ、今日も主座すざ以下、勤行ごんぎょうの最中にござりまする——と。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
心臓に照準をつけたまま、次第次第に身を退すざらせてくる。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
その船脚ふなあしすざまじくはやことわかるから、やが本船ほんせん切迫せつぱくするのも十ぷんか十五ふんのちであらう。
じつ印度洋インドやう航海かうかいほどおそるべき航海かうかいはない、颶風タイフンや、大強風ストロング、ゲーや、咫尺しせきべんぜぬ海霧シーフ、オツグや、其他そのほか破浪はらう逆潮浪ぎやくてうらうすざまじき、亂雲らんうん積雲せきうん物凄ものすごき、何處いづく航海かうかいにもまぬかれがた海員かいゐん苦難くなんではあるが
すざまじい悲鳴が起って、背後で誰か、倒れた気配である。仕方がない、もう一発威嚇に、硝子ガラス窓越しにブッ放す。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)