“ざす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
座主94.1%
座首5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『続古事談』四に「祇園社の宝殿の中には竜穴ありといふ、延久の焼亡の時梨本の座主ざすその深さを量らむとせしに五十丈に及んでなほ底なしとぞ」
宮家は比叡山の元天台座主ざす、僧家としても智行兼備の御方おんかた、何んのご躊躇するところもなく、珠数サラサラと押し揉んで、千手陀羅尼せんじゅだらにを高らかに読まれた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
献斎けんさいの礼、茶湯さとうの供養。そして一座首ざす十坊主がいっせいに歌詠讃揚かえいさんようするお経の仰々しさ。それが、おごそかなればなるほど、石秀にはくすぐったかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……まして、お好きな道じゃ。それになお、伊賀におこりつつある山田申楽。御縁すじの手づるもあろう。座首ざすの小美濃をたずねて、座入りをお頼みなされては、どんなものか」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わけて座首ざすの山田小美濃こみのの芸風は、眼にのこっている。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)