“淫靡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんび94.1%
いんぴ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茂太郎の不安は、繁昌と、人気と、淫靡いんびと、喧噪けんそうの室内に置くことで、山海と曠野に放し置くことの、絶対に安全なのを知っている。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
闇に咲く淫靡いんびな女達が、不思議な繁昌を見せているあの柳原土手である、それゆえにこそ、くぐり屋台の六つ七つは当り前だった。
老中の眼鏡 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
淫靡いんぴ、精根、たぐいの無い饒舌の珍らしさに、後から後からと黒山のようにたかって、盛んに拍手し喝采もしていた聴衆も、あまりの目まぐるしさに
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)