“淫逸”の読み方と例文
読み方割合
いんいつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬鹿ばかげた笑い方をし、うれしそうに眼を輝かしながら、淫逸いんいつな話をつづけるので、そういう会話の中に出ると彼は面食めんくらってしまった。
貞節の士の夢のごとき淫逸いんいつ美妙なエジプトの舞踏を東方の蓮葉女はすっぱおんならがやるのを、終日ながめて暮らすトルコ人のように僕は作られてるのだ。
徳川様ご入府時代の世の中、寛永尚武しょうぶの世の中、元禄の淫逸いんいつ、田沼の作った悪政と賄賂わいろの世の中、また、文化文政の全盛も世の中なら、天保てんぽう飢饉ききんも、ある間の世の中じゃった
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)