矢継早やつぎば)” の例文
旧字:矢繼早
彼は焦燥しながらつるにわとり山蟹やまがにの卵を食べ続けるかたわら、その苛立いらだつ感情の制御しきれぬ時になると、必要なき偵察兵を矢継早やつぎばやに耶馬台やまとへ向けた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
甲谷は矢継早やつぎばやに刺されながらも、なお鈍感らしい重みを鄭重に続ける必要を感じるのであった。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)