“矢継”の読み方と例文
読み方割合
やつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田川夫人がますますせき込んで、矢継やつばやにまくしかけようとするのを、事務長は事もなげに軽々とおっかぶせて
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
男達が其処に停ち止まったアイリスの傍まで駈けつけた途端に、振り向いたアイリスは、右の人差指を延ばして矢継やつやにワルトンとジョーンの心臓部を目がけて突いた。
決闘場 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
曇らされざる眼をもって大化の改新の記録を読むものは、きわめて短日月の間に矢継やつばやに行なわれた種々の革新の、あまりに多くまたあまりに意義の大きいのに驚くであろう。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)