“腕力”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わんりょく35.3%
ちから35.3%
わんりよく11.8%
うで11.8%
うでぢから5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不善ある時はすなわち忠をもってこれを化し、侵暴しんぼうある時はすなわち仁をもってこれを固うした。腕力わんりょくの必要を見ぬゆえんである。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「すまねえが親分の鑑識めがね違えだ。」味噌松が仲へはいった。「ま、考えても御覧なせえ。お神さんの腕力ちからであのまさかりが——。」
其他そのほか一團いちだん賤劣せんれつなる下等船客かとうせんきやくで、自己おのれ腕力わんりよくまかせて、突除つきの蹴倒けたをして、我先われさきにと艇中ていちう乘移のりうつつたのである。
ひとつ煙火師と侍と、どっちの頭脳あたまがいいか、腕力うででなく技術わざで勝負をしようっていうんだ。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「岩内にも漁夫りょうしは多いども腕力うでぢからにかけておらにかなうものは一人だっていねえ」
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)