“賤劣”の読み方と例文
読み方割合
せんれつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この士君子にしてこの政を施し、この民にしてこの賤劣せんれつに陥るはなんぞや。あたかも一身両頭あるがごとし。私にありては智なり、官にありては愚なり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
其他そのほか一團いちだん賤劣せんれつなる下等船客かとうせんきやくで、自己おのれ腕力わんりよくまかせて、突除つきの蹴倒けたをして、我先われさきにと艇中ていちう乘移のりうつつたのである。
それは驚くべき恐るべき試練であって、それを受くる時、弱き者は賤劣せんれつとなり強き者は崇高となる。運命があるいは賤夫をあるいは半神を得んと欲する時、人を投ずる坩堝るつぼである。