“せんれつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
賤劣41.7%
船列16.7%
謭劣16.7%
尖裂8.3%
浅劣8.3%
譾劣8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其他そのほか一團いちだん賤劣せんれつなる下等船客かとうせんきやくで、自己おのれ腕力わんりよくまかせて、突除つきの蹴倒けたをして、我先われさきにと艇中ていちう乘移のりうつつたのである。
「あのさかいのほうからくる船列せんれつは?」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに燧山下尾瀬沼なるものありて、岩代上野の県道其沼辺をつうじ、ただちに戸倉に出るを得るの概算予定するをて、帰路にすでちかきにあればなり、され共人智の謭劣せんれつ先見せんけんめいなき
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
梢枝しょうしには苞葉ほうようがあって、その苞腋ほうえきに一りんずつの小さい白花が咲くから、緑色の草中にあってちょっと目につく。花のもとの緑萼りょくがくは五尖裂せんれつし、花冠かかん高盆形こうぼんけい花面かめんれつ輻状ふくじょうをなしている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ものして婦女童幼ふじょどうようこびんとする世の浅劣せんれつなる操觚者流そうこしゃりゅうは此の灯籠の文をよみて圓朝おじはじざらめやはいさゝか感ぜし所をのべて序をわるゝまゝ記して与えつ
怪談牡丹灯籠:01 序 (新字新仮名) / 坪内逍遥(著)
故ヲ以テ碩儒せきじゅ名流四方ヨリ坌集ふんしゅうス。文酒ノ会ゴトニ客ノ来ルヤ貴賤トナク門ニ留メラルヽナシ。譾劣せんれつ余ノ如キモ辱知ノ末ニアリ。翠軒すいけん、西野、竹渓ノ諸老常ニ席賓タリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)