“碩儒”の読み方と例文
読み方割合
せきじゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慶長年間わが賈舶の安南に赴くや、当時の碩儒せきじゅすなわち徳川時代文学の開山たる藤原しゅくはその舟中の規約を作り与えて曰く
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その遺稿がまとめられて、この春、文求堂から上梓じょうしされたのである。清末の碩儒せきじゅで、今は満洲国にいる羅振玉らしんぎょく氏がその序文を書いている。その序にいう。
斗南先生 (新字新仮名) / 中島敦(著)
故ヲ以テ碩儒せきじゅ名流四方ヨリ坌集ふんしゅうス。文酒ノ会ゴトニ客ノ来ルヤ貴賤トナク門ニ留メラルヽナシ。譾劣せんれつ余ノ如キモ辱知ノ末ニアリ。翠軒すいけん、西野、竹渓ノ諸老常ニ席賓タリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)