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腕力
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ちから
ふりがな文庫
“
腕力
(
ちから
)” の例文
「すまねえが親分の
鑑識
(
めがね
)
違えだ。」味噌松が仲へはいった。「ま、考えても御覧なせえ。お神さんの
腕力
(
ちから
)
であの
鉞
(
まさかり
)
が——。」
釘抜藤吉捕物覚書:03 三つの足跡
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
開けっぱなしで明るくて、智慧と
腕力
(
ちから
)
のある奴が、智慧と
腕力
(
ちから
)
のあるうち
中
(
じゅう
)
、お頭になっていられるのだからなあ。ところが裟婆はそうはいかねえ。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
肩幅広く、胸張りて、頬に
肥肉
(
しし
)
つき、顔
丸
(
まろ
)
く、色の黒き少年なりき。
腕力
(
ちから
)
もあり、
年紀
(
とし
)
も
長
(
た
)
けたり、門閥も
貴
(
たっと
)
ければ、近隣の少年等みな国麿に従いぬ。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
獣
(
けだもの
)
め、口先
計
(
ばかり
)
達者で、
腕力
(
ちから
)
も無けりゃ智慧もねエ、
様
(
ざま
)
ア見やがれ、オイ、閻魔ッ、今
頬桁
(
ほおげた
)
叩きやがった餓鬼共ア、グズグズ言わさず——見せしめの為だ——早速片付ちまいねエ」
監獄部屋
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
夜目
(
よめ
)
なればこそ
未
(
ま
)
だしもなれ
晝
(
ひる
)
はづかしき
古毛布
(
ふるげつと
)
に
乘客
(
のりて
)
の
品
(
しな
)
も
嘸
(
さぞ
)
ぞと
知
(
し
)
られて
多
(
おほ
)
くは
取
(
と
)
れぬ
痩
(
やせ
)
せ
田
(
だ
)
作
(
づく
)
り
米
(
こめ
)
の
代
(
しろ
)
ほど
有
(
あ
)
りや
無
(
な
)
しや
九尺二間
(
くしやくにけん
)
の
煙
(
けぶり
)
の
綱
(
つな
)
あはれ
手中
(
しゆちゆう
)
にかゝる
此人
(
このひと
)
腕力
(
ちから
)
おぼつかなき
細作
(
ほそづく
)
りに
車夫
(
しやふ
)
めかぬ
人柄
(
ひとがら
)
華奢
(
きやしや
)
といふて
賞
(
ほ
)
めもせられぬ
力役
(
りきえき
)
社會
(
しやくわい
)
に
生
(
お
)
ひ
立
(
た
)
つた
身
(
み
)
とは
請取
(
うけと
)
れず
履歴
(
りれき
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
腕力
(
ちから
)
の欲しい若者達が少しの
効験
(
しるし
)
でも身に受けたいと、夜昼境内へやって来ては、力柱へ体を打ち付け
帰宅
(
かえ
)
る時には多少なりとも、賽銭を投げて行ったものだが、
倦
(
あ
)
き易いのは凡夫の常
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“腕力”の意味
《名詞》
腕の力。
自分の希望などを通すために相手を殴ったり、押さえつけたりする肉体的な力。
(比喩的)意思決定に際し、意向を強引に押し通すこと。またそのような能力。
(出典:Wiktionary)
腕
常用漢字
中学
部首:⾁
12画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“腕力”で始まる語句
腕力付
腕力的基督教