“手中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゆちゆう66.7%
しゅちゅう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漸く手中(しゆちゆう)で ぬくもると
夜目(よめ)なればこそ未(ま)だしもなれ晝(ひる)はづかしき古毛布(ふるげつと)に乘客(のりて)の品(しな)も嘸(さぞ)ぞと知(し)られて多(おほ)くは取(と)れぬ痩(やせ)せ田(だ)作(づく)り米(こめ)の代(しろ)ほど有(あ)りや無(な)しや九尺二間(くしやくにけん)の煙(けぶり)の綱(つな)あはれ手中(しゆちゆう)にかゝる此人(このひと)腕力(ちから)おぼつかなき細作(ほそづく)りに車夫(しやふ)めかぬ人柄(ひとがら)華奢(きやしや)といふて賞(ほ)めもせられぬ力役(りきえき)社會(しやくわい)に生(お)ひ立(た)つた身(み)とは請取(うけと)れず履歴(りれき)は
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
江戸(えど)の民衆(みんしゅう)は、去年(きょねん)の吉原(よしわら)の大火(たいか)よりも、更(さら)に大(おお)きな失望(しつぼう)の淵(ふち)に沈(しず)んだが、中(なか)にも手中(しゅちゅう)の珠(たま)を奪(うば)われたような、悲(かな)しみのどん底(ぞこ)に落(お)ち込(こ)んだのは
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)