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見當
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みあた
ふりがな文庫
“
見當
(
みあた
)” の例文
新字:
見当
たゞ
皿
(
さら
)
の
類
(
るい
)
は
餘
(
あま
)
り
見當
(
みあた
)
りませんが、
鉢
(
はち
)
、
壺
(
つぼ
)
、
土瓶
(
どびん
)
、
急須
(
きゆうす
)
のたぐひから
香爐型
(
こうろがた
)
のものなどがあつて、それに
複雜
(
ふくざつ
)
な
形
(
かたち
)
の
取手
(
とつて
)
や、
耳
(
みゝ
)
などがついてをり
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
が、あの
盜人
(
ぬすびと
)
に
奪
(
うば
)
はれたのでせう、
太刀
(
たち
)
は
勿論
(
もちろん
)
弓矢
(
ゆみや
)
さへも、
藪
(
やぶ
)
の
中
(
なか
)
には
見當
(
みあた
)
りません。しかし
幸
(
さいは
)
ひ
小刀
(
さすが
)
だけは、わたしの
足
(
あし
)
もとに
落
(
お
)
ちてゐるのです。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『崇妻道歌』
一聯
(
いちれん
)
があると、彼の面目躍如たりでこの一文も
生
(
いき
)
るのだが、殘念ながら函底に
見當
(
みあた
)
らない。
こんな二人
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
崖
(
がけ
)
は
秋
(
あき
)
に
入
(
い
)
つても
別
(
べつ
)
に
色
(
いろ
)
づく
樣子
(
やうす
)
もない。たゞ
青
(
あを
)
い
草
(
くさ
)
の
匂
(
にほひ
)
が
褪
(
さ
)
めて、
不揃
(
ぶそろ
)
にもぢや/\する
許
(
ばかり
)
である。
薄
(
すゝき
)
だの
蔦
(
つた
)
だのと
云
(
い
)
ふ
洒落
(
しやれ
)
たものに
至
(
いた
)
つては
更
(
さら
)
に
見當
(
みあた
)
らない。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御神燈
(
ごしんとう
)
の
影
(
かげ
)
一
(
ひと
)
つ、
松葉
(
まつば
)
の
紋
(
もん
)
も
見當
(
みあた
)
らないで、
箱
(
はこ
)
のやうな
店頭
(
みせさき
)
に、
煙草
(
たばこ
)
を
賣
(
う
)
るのもよぼ/\のおばあさん。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
失ひ種々相尋候へども
見當
(
みあた
)
らずなど物語り居し
機
(
をり
)
から九郎兵衞が
案内
(
あんない
)
にて御領主の役人入來り有無を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ところで俺は其の沙漠の中に
抛出
(
ほうりだ
)
されたやうなものなんだ。時々オーシスに
出會
(
でつくわ
)
するやうなことも無いぢやないか、淋しい旅だ!何方を向いたツて、
支
(
さゝ
)
へて呉れるやうな者が
見當
(
みあた
)
らない。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
其方
(
そなた
)
に
有
(
あ
)
らば
重疊
(
ちようでう
)
の
喜
(
よろこ
)
びなれど
萬一
(
もし
)
いよ/\
出來
(
でき
)
ぬ
物
(
もの
)
ならば、
今
(
いま
)
より
貰
(
もら
)
うて
心
(
こゝろ
)
に
任
(
まか
)
せし
教育
(
きやういく
)
をしたらばと
是
(
こ
)
れを
明
(
あけ
)
くれ
心
(
こゝろ
)
がくれども、
未
(
いま
)
だに
良
(
よ
)
きも
見當
(
みあた
)
らず、
年
(
とし
)
たてば
我
(
わ
)
れも
初老
(
はつおひ
)
の四十の
坂
(
さか
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
餘
(
あま
)
りに
敏捷
(
すばしこ
)
くやられたので、
可哀相
(
かあいさう
)
に
小
(
ちひ
)
さな
陪審人
(
ばいしんにん
)
は(それは
蜥蜴
(
とかげ
)
の
甚公
(
じんこう
)
でした)
茫然
(
ぼんやり
)
して
了
(
しま
)
ひました、
隈
(
くま
)
なく
探
(
さが
)
し
廻
(
まは
)
つたが
見當
(
みあた
)
らず、
餘儀
(
よぎ
)
なく
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
はそれから一
本
(
ぽん
)
の
指
(
ゆび
)
で
書
(
か
)
いてゐました、が
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
よしありましても、
直線
(
ちよくせん
)
などを
細
(
ほそ
)
く
切
(
き
)
り
込
(
こ
)
んだもので、
前
(
まへ
)
に
述
(
の
)
べた
土器
(
どき
)
のように、
曲線
(
きよくせん
)
だとか
繩
(
なは
)
だとか
莚
(
むしろ
)
だとかの
形
(
かたち
)
を
押
(
お
)
したものは
見當
(
みあた
)
りません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
葉
(
は
)
もまだ
落
(
お
)
ちない。
形
(
かたち
)
は
何處
(
どこ
)
か、
影
(
かげ
)
も
見
(
み
)
えない。
豫
(
かね
)
て
氣短
(
きみじか
)
なのは
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
特
(
こと
)
に
御病氣
(
ごびやうき
)
。
何
(
なに
)
かのお
慰
(
なぐさみ
)
に
成
(
な
)
らうものを、
早
(
はや
)
く、と
思
(
おも
)
ふが
見當
(
みあた
)
らない。
蓑蟲
(
みのむし
)
戀
(
こひ
)
しく
途
(
と
)
に
迷
(
まよ
)
つた。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
上
(
あげ
)
夫れ是と見分しが又大岡殿へ向ひ此中には市之丞
見當
(
みあた
)
り申さずと云ければ越前守殿
然
(
さ
)
らば一同
下
(
さが
)
るべしと有に屑屋の
面々
(
めん/\
)
は何事やらんと思ひの
外
(
ほか
)
迅速
(
すみやか
)
に
下
(
さげ
)
られければ一同ホツと
溜息
(
ためいき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
たゞ
掛物
(
かけもの
)
も
屏風
(
びやうぶ
)
も
一
(
ひと
)
つも
見當
(
みあた
)
らない
事
(
こと
)
丈
(
だけ
)
確
(
たし
)
かめて、
中
(
なか
)
へ
這入
(
はい
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
唯今
(
たゞいま
)
お
話
(
はなし
)
をする、……
私
(
わたし
)
が
出會
(
であ
)
ひましたのは、
何
(
ど
)
うも
庭
(
には
)
に
造
(
つく
)
つた
大池
(
おほいけ
)
で
有
(
あ
)
つたらしい。
尤
(
もつと
)
も、
居周圍
(
ゐまはり
)
に
柱
(
はしら
)
の
跡
(
あと
)
らしい
礎
(
いしずゑ
)
も
見當
(
みあた
)
りません。が、
其
(
それ
)
とても
埋
(
うも
)
れたのかも
知
(
し
)
れません。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
また
本當
(
ほんとう
)
の『どるめん』といふほど
簡單
(
かんたん
)
なものは、
日本
(
につぽん
)
ではほとんど
見當
(
みあた
)
りません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
書
(
かい
)
て
下
(
くだ
)
されましと言に道具屋ハイ/\
家主
(
いへぬし
)
は
廣
(
ひろ
)
次郎と申ますと
肩書
(
かたがき
)
にして渡しければ直八是で宜と其儘
馬喰
(
ばくろ
)
町の
旅宿
(
りよしゆく
)
へ歸りて長兵衞
并
(
ならび
)
に
村名主
(
むらなぬし
)
源左衞門に向ひ下谷
山下
(
やました
)
にて
見當
(
みあた
)
りし
脇差
(
わきざし
)
の事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
不足
(
ふそく
)
を
言
(
い
)
へた
義理
(
ぎり
)
ではないが……
言
(
い
)
つた
通
(
とほ
)
り
干瓢
(
かんぺう
)
も
湯皮
(
ゆば
)
も
見當
(
みあた
)
らぬ。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
當
部首:⽥
13画
“見當”で始まる語句
見當違