見当みあ)” の例文
旧字:見當
「まあ、途中とちゅうで、この子供こどもがお人形にんぎょうさんをとしたのですよ。いくらさがしても見当みあたらないので、ここまでもどってきました。」
気まぐれの人形師 (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こども老婆ろうばが、二人ふたりともむらからいなくなったので、人々ひとびとおどろいて、方々ほうぼうさがしまわりました。けれど、ついに見当みあたらずにしまったのです。
泣きんぼうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あつまったひとたちは、いえうちをくまなくさがしはじめたのです。けれど、ほんのわずかばかりのかね財布さいふなかにあったほかには、まとまったかねというものが見当みあたらなかった。
おばあさんと黒ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どこへなくしてしまったろう?」と、子供こどもいしさがしました。けれど、見当みあたりませんでした。しかし、そのいしあおいろは、いつまでも子供こどもなかのこっていました。
はてしなき世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)
けれど、くろいしが、どこにあるか、もとより容易ようい見当みあてることができませんでした。
山へ帰りゆく父 (新字新仮名) / 小川未明(著)
のどんなうつくしいおんなとも、それはくらべものにならないほど、理想りそうかおおもわれました。かれ空想くうそうするようなかおさがそうとしましたけれど、モデルになるようなおんなはなかなか見当みあたりませんでした。
愛は不思議なもの (新字新仮名) / 小川未明(著)