“見当違”のいろいろな読み方と例文
旧字:見當違
読み方割合
けんとうちが50.0%
けんたうちが25.0%
けんとうちがい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一本で夫程それほど長く使えるものが日に百本も出ると云えば万年筆を需用する人の範囲は非常な勢をもって広がりつつあると見ても満更まんざら見当違けんとうちがいの観察とも云われない様である。
余と万年筆 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此の選み出す辞句には見当違けんたうちがひもないと同時に、亦まぐれ当りもない。ねらひを定めて幻影の金的の只中を射通す名手の矢先きにも等しい。
谷崎潤一郎氏の作品 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
実業家などがむずかしい相談をするのにかえって見当違けんとうちがいの待合などで落合って要領を得ているのも、全く酒色という人間の窮屈をかし合う機械のそなわった場所で、その影響の下に
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)