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見合
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みあ
ふりがな文庫
“
見合
(
みあ
)” の例文
こういって、
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わせて、にっこりしました。このとき、あちらからきみ
子
(
こ
)
さんが、さっきの
子
(
こ
)
ねこを
抱
(
だ
)
いてやってきました。
僕たちは愛するけれど
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
隣家
(
となり
)
に
咲
(
さ
)
ける
遲咲
(
おそざき
)
きの
卯
(
う
)
の
花
(
はな
)
、
都
(
みやこ
)
めづらしき
垣根
(
かきね
)
の
雪
(
ゆき
)
の、
凉
(
すゞ
)
しげなりしを
思
(
おも
)
ひ
出
(
いづ
)
ると
共
(
とも
)
に、
月
(
つき
)
に
見合
(
みあ
)
はせし
花
(
はな
)
の
眉
(
まゆ
)
はぢて
背
(
そむ
)
けしえり
足
(
あし
)
の
美
(
うつ
)
くしさ
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と
語
(
かた
)
り
終
(
をは
)
ると、
聽
(
き
)
く
水兵等
(
すいへいら
)
は
驚嘆
(
きやうたん
)
の
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はせ、
勇烈
(
ゆうれつ
)
なる
虎髯大尉
(
こぜんたいゐ
)
は、
歡
(
よろこ
)
び
且
(
か
)
つ
愕
(
おどろ
)
きの
叫聲
(
さけび
)
をもつて
倚子
(
ゐす
)
より
起
(
た
)
ちて、
松島海軍大佐
(
まつしまかいぐんたいさ
)
の
面
(
おもて
)
を
見
(
み
)
ると
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あはれ、
此
(
これ
)
こそ
今度
(
こんど
)
の
震災
(
しんさい
)
のために、
人
(
ひと
)
の
死
(
し
)
を
聞
(
き
)
いたはじめであつた。——たゞ
此
(
これ
)
にさへ、
一同
(
いちどう
)
は
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はせた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おじいさんとおばあさんは、こう
言
(
い
)
って
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わせながら、「あッは、あッは。」とおもしろそうに
笑
(
わら
)
いました。
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
数珠梯子から飛びあがった
伊部熊蔵
(
いのべくまぞう
)
と
伊東十兵衛
(
いとうじゅうべえ
)
は、
予期
(
よき
)
していたことであったが、
愕然
(
がくぜん
)
として顔を
見合
(
みあ
)
わせた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玄竹
(
げんちく
)
は
涙
(
なみだ
)
に
濡
(
ぬ
)
れた
顏
(
かほ
)
をあげて、
但馬守
(
たじまのかみ
)
を
見
(
み
)
た。
奉行
(
ぶぎやう
)
と
醫者
(
いしや
)
とは、
暫
(
しば
)
らく
眼
(
め
)
と
眼
(
め
)
とを
見合
(
みあ
)
はせてゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
ヂュリ さア、
言
(
い
)
ふにせい、それは
背
(
せ
)
で
言
(
い
)
うてこそ
價値
(
ねうち
)
もあれ、
面
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
せて
言
(
い
)
はうより。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ドクトルもそれからは
行
(
ゆ
)
くのを
見合
(
みあ
)
わせてはいるものの、やはり
行
(
ゆ
)
きたく
思
(
おも
)
うていた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
見合
(
みあ
)
いでございますか……それは
矢張
(
やは
)
り
見合
(
みあ
)
いもいたしました。
良人
(
おっと
)
の
方
(
ほう
)
から
実家
(
さと
)
へ
訪
(
たず
)
ねてまいったように
記憶
(
きおく
)
して
居
(
お
)
ります。
今
(
いま
)
も
昔
(
むか
)
も
同
(
おな
)
じこと、
私
(
わたくし
)
は
両親
(
りょうしん
)
から
召
(
よ
)
ばれて
挨拶
(
あいさつ
)
に
出
(
で
)
たのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
彼等
(
かれら
)
は
人並
(
ひとなみ
)
以上
(
いじやう
)
に
睦
(
むつ
)
ましい
月日
(
つきひ
)
を
渝
(
かは
)
らずに
今日
(
けふ
)
から
明日
(
あす
)
へと
繋
(
つな
)
いで
行
(
い
)
きながら、
常
(
つね
)
は
其所
(
そこ
)
に
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
かずに
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はせてゐる
樣
(
やう
)
なものゝ、
時々
(
とき/″\
)
自分達
(
じぶんたち
)
の
睦
(
むつ
)
まじがる
心
(
こゝろ
)
を、
自分
(
じぶん
)
で
確
(
しか
)
と
認
(
みと
)
める
事
(
こと
)
があつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ともに皆、顏
見合
(
みあ
)
はさず……
カンタタ
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
店
(
みせ
)
さきが、ふたたび
静
(
しず
)
かになったとき、みんなは
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わせて、いまさら
運命
(
うんめい
)
というものの
不可思議
(
ふかしぎ
)
を
考
(
かんが
)
えさせられたのであります。
春さきの古物店
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
見舞
(
みまひ
)
の
儀
(
ぎ
)
はお
見合
(
みあ
)
はせ
下
(
くだ
)
されたく、
差繰
(
さしく
)
つて
申
(
まを
)
すやうながら、
唯今
(
たゞいま
)
にもお
出
(
い
)
で
下
(
くだ
)
さる
事
(
こと
)
を
当人
(
たうにん
)
よく
存
(
ぞん
)
じ、
特
(
とく
)
に
貴兄
(
きけい
)
に
対
(
たい
)
しては……と
此
(
こ
)
の
趣
(
おもむき
)
であつた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
金太郎
(
きんたろう
)
はまたまさかりを
肩
(
かた
)
にかついで、
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
って
渡
(
わた
)
っていきました。みんなは
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わせて、てんでんに
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
私
(
わたくし
)
と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
とは
眼
(
め
)
を
見合
(
みあ
)
はせて、はじめてホツと
一息
(
ひといき
)
ついた。あの
大陸
(
たいりく
)
は、
疑
(
うたがひ
)
も
無
(
な
)
き
印度
(
インド
)
の
大陸
(
たいりく
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
避
(
さ
)
けて
見
(
み
)
られじとする
氣
(
き
)
あつかひも
他人
(
たにん
)
は
何
(
なん
)
の
感
(
かん
)
じもなく
摺
(
す
)
れ
違
(
ちが
)
つて
見合
(
みあ
)
はす
眼
(
まなこ
)
の
電光
(
いなづま
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
院長
(
ゐんちやう
)
は
其側
(
そのそば
)
に
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けて、
頭
(
かしら
)
を
垂
(
た
)
れて、
凝
(
じつ
)
として
心細
(
こゝろぼそ
)
いやうな、
悲
(
かな
)
しいやうな
樣子
(
やうす
)
で
顏
(
かほ
)
を
赤
(
あか
)
くしてゐる。ハヾトフは
肩
(
かた
)
を
縮
(
ちゞ
)
めて
冷笑
(
れいせう
)
し、ニキタと
見合
(
みあ
)
ふ。ニキタも
同
(
おな
)
じく
肩
(
かた
)
を
縮
(
ちゞ
)
める。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
私達
(
わたくしたち
)
は
期
(
き
)
せずして
互
(
たがい
)
に
眼
(
め
)
と
眼
(
め
)
を
見合
(
みあ
)
わせました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そして、たがいに、
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わしているばかりで、
立
(
た
)
ち
上
(
あ
)
がって、
不思議
(
ふしぎ
)
なことや、
珍
(
めずら
)
しいことを
語
(
かた
)
ろうとするものがありませんでした。
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
負惜
(
まけをし
)
みを
言
(
い
)
つたものゝ、
家来
(
けらい
)
どもと
顔
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はせて、
舌
(
した
)
を
巻
(
ま
)
いたも
道理
(
だうり
)
。
鐙
(
あぶみ
)
の
真中
(
まんなか
)
が
其
(
そ
)
のシツペイのために
凹
(
くぼ
)
んで
居
(
ゐ
)
た——と
言
(
い
)
ふのが
講釈
(
かうしやく
)
の
分
(
ぶん
)
である。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
この
)
一言
(
いちごん
)
!
心
(
こゝろ
)
なき
人
(
ひと
)
が
聽
(
き
)
いたら
何
(
なん
)
でもなからうが、
私
(
わたくし
)
と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
とは
思
(
おも
)
はず
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はして
莞爾
(
につこ
)
としたよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ドクトルも
其
(
そ
)
れからは
行
(
ゆ
)
くのを
見合
(
みあ
)
はせてはゐるものゝ、
猶且
(
やはり
)
行
(
ゆ
)
き
度
(
た
)
く
思
(
おも
)
ふてゐた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
竜王
(
りゅうおう
)
はもう
心配
(
しんぱい
)
で
心配
(
しんぱい
)
で、たまりませんでした。そこでみんなを
集
(
あつ
)
めて「いったいどうしたらいいだろう。」と
相談
(
そうだん
)
をかけました。みんなも「さあ。」と
言
(
い
)
って
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わせていました。
くらげのお使い
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
君
(
きみ
)
、おはじき
持
(
も
)
っていないのかい。」と、
正
(
しょう
)
ちゃんは、
少年
(
しょうねん
)
にいって、
年
(
とし
)
ちゃんと
相談
(
そうだん
)
するように
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わせました。
友だちどうし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
曳出
(
ひきだ
)
された
飛脚
(
ひきやく
)
は、
人間
(
にんげん
)
が
恁
(
か
)
うして、こんな
場合
(
ばあひ
)
に
擡
(
もた
)
げると
些
(
すこ
)
しも
異
(
かは
)
らぬ
面
(
つら
)
を
擡
(
もた
)
げて、ト
牛頭
(
ごづ
)
と
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はせた。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
院長
(
いんちょう
)
はその
側
(
そば
)
に
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けて、
頭
(
かしら
)
を
垂
(
た
)
れて、じっとして
心細
(
こころぼそ
)
いような、
悲
(
かな
)
しいような
様子
(
ようす
)
で
顔
(
かお
)
を
赤
(
あか
)
くしている。ハバトフは
肩
(
かた
)
を
縮
(
ちぢ
)
めて
冷笑
(
れいしょう
)
し、ニキタと
見合
(
みあ
)
う。ニキタも
同
(
おな
)
じく
肩
(
かた
)
を
縮
(
ちぢ
)
める。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そこで
京都
(
きょうと
)
のからすは、
関東
(
かんとう
)
のからすと
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わせて、あざけるように、かあかあと
笑
(
わら
)
いました。そしてまた
関東
(
かんとう
)
のからすは
東
(
ひがし
)
へ、
京都
(
きょうと
)
のからすは
西
(
にし
)
へ、
別
(
わか
)
れて
飛
(
と
)
んでいってしまいました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
残
(
のこ
)
った、二つの
人形
(
にんぎょう
)
は、たがいに
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わせました。そして、そばに、だれもいなくなると、お
話
(
はなし
)
をはじめたのです。
三つのお人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
婆
(
ばあ
)
さんに
聞
(
き
)
けば、
夫婦
(
ふうふ
)
づれの
衆
(
しゆ
)
は、
内
(
うち
)
で
采粒
(
さいつぶ
)
を
買
(
か
)
はつしやると、
両方
(
りやうはう
)
で
顔
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
ひながら
後退
(
あとしざ
)
りをして、
向
(
むか
)
ふ
崖
(
がけ
)
の
暗
(
くら
)
い
方
(
はう
)
へ
入
(
はい
)
つたまで。それからは
覚
(
おぼ
)
えて
居
(
を
)
らぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「たとえ、
遠
(
とお
)
く
離
(
はな
)
れることがあっても、わたしたちは、
毎晩
(
まいばん
)
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
うことができれば、それで
満足
(
まんぞく
)
するであろう。」
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其時
(
そのとき
)
坐
(
すは
)
つて
居
(
ゐ
)
た
蒲団
(
ふとん
)
が、
蒼味
(
あをみ
)
の
甲斐絹
(
かひき
)
で、
成程
(
なるほど
)
濃
(
こ
)
い
紫
(
むらさき
)
の
縞
(
しま
)
があつたので、
恰
(
あだか
)
も
既
(
すで
)
に
盤石
(
ばんじやく
)
の
其
(
そ
)
の
双六
(
すごろく
)
に
対向
(
さしむか
)
ひに
成
(
な
)
つた
気
(
き
)
がして、
夫婦
(
ふうふ
)
は
顔
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はせて、
思
(
おも
)
はず
微笑
(
ほゝえ
)
んだ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
王
(
おう
)
さまは、ここにはじめて、
自
(
みずか
)
らの
力
(
ちから
)
をたよることのいちばん
安心
(
あんしん
)
なのを
悟
(
さと
)
られ、あくる
年
(
とし
)
から、
赤
(
あか
)
い
船
(
ふね
)
を
出
(
だ
)
すことを
見合
(
みあ
)
わせられたのであります。
赤い船とつばめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わツといつて
駈
(
か
)
け
拔
(
ぬ
)
けて、
後
(
あと
)
をも
見
(
み
)
ずに
五六町
(
ごろくちやう
)
、
彌次
(
やじ
)
さん、
北八
(
きたはち
)
、と
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はせ、
互
(
たがひ
)
に
無事
(
ぶじ
)
を
祝
(
しゆく
)
し
合
(
あ
)
ひ、まあ、ともかくも
橋
(
はし
)
を
越
(
こ
)
さう、
腹
(
はら
)
も
丁度
(
ちやうど
)
北山
(
きたやま
)
だ、
筑波
(
つくば
)
おろしも
寒
(
さむ
)
うなつたと
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「こんなものを、なんで
私
(
わたし
)
たちが
知
(
し
)
ろうか。」といって、おじいさんと、おばあさんは、
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わせて
笑
(
わら
)
いました。
片田舎にあった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
深
(
ふか
)
く
濃
(
こ
)
い
眞緑
(
まみどり
)
の
翼
(
つばさ
)
が
晃々
(
きら/\
)
と
光
(
ひか
)
つて、
緋色
(
ひいろ
)
の
線
(
せん
)
でちら/\と
縫
(
ぬ
)
つて、
裾
(
すそ
)
が
金色
(
こんじき
)
に
輝
(
かゞや
)
きつゝ、
目
(
め
)
と
目
(
め
)
を
見合
(
みあ
)
ふばかりに
宙
(
ちう
)
に
立
(
た
)
つた。
思
(
おも
)
はず、「あら、あら、あら。」と十八九の
聲
(
こゑ
)
を
立
(
た
)
てたさうである。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と、
外
(
そと
)
に
遊
(
あそ
)
んでいた
子供
(
こども
)
が
家
(
うち
)
へ
知
(
し
)
らせにきました。
両親
(
ふたおや
)
は
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わせてびっくりしました。そして
外
(
そと
)
に
出
(
で
)
てみますと、まさしく
龍雄
(
たつお
)
でありました。
海へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『
何
(
なに
)
しろ、
最
(
も
)
う
些
(
ちつ
)
と
手懸
(
てがゝ
)
りの
出来
(
でき
)
るまで
其
(
それ
)
は
見合
(
みあ
)
はせやう。』
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
また、
朝
(
あさ
)
のうちから
天気
(
てんき
)
の
変
(
か
)
わりそうなのを
気遣
(
きづか
)
って、
出
(
で
)
る
人
(
ひと
)
も
見合
(
みあ
)
わせていたので、
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れた
原中
(
はらなか
)
では、
一人
(
ひとり
)
の
影
(
かげ
)
も
見
(
み
)
えなかったのであります。
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
といつて
顔
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はせて
二人
(
ふたり
)
で
呵々
(
から/\
)
と
笑
(
わら
)
つたい。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
みんなは、たがいに
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
いました。けれど、
一人
(
ひとり
)
として、
自分
(
じぶん
)
がいくという
勇気
(
ゆうき
)
のあるものはありませんでした。
黒い人と赤いそり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
っている三
人
(
にん
)
のものは、たがいに
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
って、ため
息
(
いき
)
をつきました。
生
(
せい
)
も、
死
(
し
)
も、
運命
(
うんめい
)
にまかせるよりほかに、みちがなかったからです。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これを
聞
(
き
)
くと、
二人
(
ふたり
)
は、さすがにひどく
打
(
う
)
たれたように
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
ったが、さき
子
(
こ
)
は、そのまま
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いて、
編
(
あ
)
み
物
(
もの
)
の
棒
(
ぼう
)
を
動
(
うご
)
かしていました。
独
(
ひと
)
り、
令二
(
れいじ
)
が
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人間
(
にんげん
)
だということだけは
同
(
おな
)
じであるが、
色
(
いろ
)
も、
姿
(
すがた
)
もなにひとつ
同
(
おな
)
じものはなく、そして、
言葉
(
ことば
)
すらまったく
通
(
つう
)
じなかったので、たがいに
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わしながら
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「もうすこし、ここにいて、あの
銅貨
(
どうか
)
の
番
(
ばん
)
をしていようや。」と、
西田
(
にしだ
)
と
南
(
みなみ
)
は、
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
って
笑
(
わら
)
いました。
写生に出かけた少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこに
生
(
は
)
えている
紫
(
むらさき
)
の
花
(
はな
)
と
白
(
しろ
)
い
花
(
はな
)
とは、
思
(
おも
)
わず、
恐怖
(
きょうふ
)
にふるえながら、
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
ってささやいたのでした。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もはや、この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
では、それらの
天使
(
てんし
)
は、たがいに
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わすようなことはおそらくありますまい。
飴チョコの天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
芸
(
げい
)
に
熱心
(
ねっしん
)
な
二人
(
ふたり
)
は、はからずも
同
(
おな
)
じ
気持
(
きも
)
ちでありましたのです。
二人
(
ふたり
)
は、
覚
(
おぼ
)
えず
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わしました。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「こんなに、いい
国
(
くに
)
のあることを、なんで、いままで
知
(
し
)
らなかったのだろう。」と、ふたりは
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
きにおっている
木
(
き
)
にとまったときに、
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
って
語
(
かた
)
ったのです。
ふるさと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこへ、
一人
(
ひとり
)
の
紳士
(
しんし
)
が、
令嬢
(
れいじょう
)
をつれて
通
(
とお
)
りかかりました。この
紳士
(
しんし
)
は
日
(
ひ
)
ごろから、この
動物園
(
どうぶつえん
)
の
男
(
おとこ
)
を
知
(
し
)
っているとみえまして、にっこりと
笑
(
わら
)
って、
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わせると
白いくま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“見”で始まる語句
見
見惚
見出
見物
見下
見上
見送
見透
見做
見当