“其側”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのそば80.0%
そのわき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洋館へ行って見ると、少将の書斎の中に(後に見取図を掲げる)弘一君が血に染って倒れ、其側そのそばに甲田君が青い顔をして立っていた。
何者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
時々ふと気が変って、此様こんな女に関係しては結果が面白くあるまいと危ぶむ。其側そのそばから直ぐ又今夜こそは是が非でもという気になる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
見れば郡視学は巻煙草をふかし乍ら、独りで新聞を読みふけつて居る。『失礼しました。』と声を掛けて、其側そのわきへ自分の椅子を擦寄せた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)