“そのわき”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
其側	33.3%
其傍	33.3%
其腋	33.3%

其側

見れば郡視学は巻煙草を燻（ふか）し乍ら、独りで新聞を読み耽（ふけ）つて居る。『失礼しました。』と声を掛けて、其側（そのわき）へ自分の椅子を擦寄せた。

破戒 (新字旧仮名) ／ 島崎藤村(著)

其傍

寢床の敷いてある六疊の方になると、東側に六尺の袋戸棚（ふくろとだな）があつて、其傍（そのわき）が芭蕉布（ばせうふ）の襖（ふすま）ですぐ隣へ徃來（ゆきかよひ）が出來るやうになつてゐる。

変な音 (旧字旧仮名) ／ 夏目漱石(著)

其腋

魚（うを）の顏（かほ）した歩兵（ほへい）は其腋（そのわき）の下（した）から殆（ほと）んど自分（じぶん）の身長（せい）位（ぐらゐ）もありさうな大（おほ）きな手紙（てがみ）を取（と）り出（だ）して、此（こ）れをモ一人（ひとり）の歩兵（ほへい）に手渡（てわた）しながら嚴（おごそ）かな口調（くてう）で、※公爵夫人（こうしやくふじん）の許（もと）へ毬投（まりな）げのお催（もよほ）しあるに就（つ）き

愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) ／ ルイス・キャロル(著)