“そのそば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其傍60.0%
其側40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄の少年が手帳を出して、何か書きつけてゐると、其傍そのそばに、隣の老人はつて来て
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
そもそも始よりわたくし心には何とも思はぬ唯継ただつぐに候へば、夫婦の愛情と申候ものは、十年が間に唯の一度も起り申さず、かへつて憎きあだのやうなる思も致し、其傍そのそばに居り候も口惜くちをしく、つくづうとみ果て候へば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
院長ゐんちやう其側そのそばこしけて、かしられて、じつとして心細こゝろぼそいやうな、かなしいやうな樣子やうすかほあかくしてゐる。ハヾトフはかたちゞめて冷笑れいせうし、ニキタと見合みあふ。ニキタもおなじくかたちゞめる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
男も其側そのそばへ腰をかけた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)