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其傍
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そのそば
ふりがな文庫
“
其傍
(
そのそば
)” の例文
其傍
(
そのそば
)
に
縫
(
ぬひ
)
子が
袖
(
そで
)
の長い着物を
着
(
き
)
て、例の
髪
(
かみ
)
を肩迄掛けて
立
(
た
)
つてゐた。代助は
縫
(
ぬひ
)
子の
髪
(
かみ
)
を見るたんびに、ブランコに
乗
(
の
)
つた縫子の
姿
(
すがた
)
を思ひ
出
(
だ
)
す。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今の耳にも
替
(
かわ
)
らずして、
直
(
すぐ
)
其傍
(
そのそば
)
なる
荒屋
(
あばらや
)
に
住
(
すま
)
いぬるが、さても
下駄
(
げた
)
の
歯
(
は
)
と人の気風は一度ゆがみて一代なおらぬもの、
何一
(
ひ
)
トつ満足なる者なき中にも
盃
(
さかずき
)
のみ欠かけず
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
兄の少年が手帳を出して、何か書きつけてゐると、
其傍
(
そのそば
)
に、隣の老人は
遣
(
や
)
つて来て
朝
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
抑
(
そもそ
)
も始より
我
(
わたくし
)
心には何とも思はぬ
唯継
(
ただつぐ
)
に候へば、夫婦の愛情と申候ものは、十年が間に唯の一度も起り申さず、
却
(
かへ
)
つて憎き
仇
(
あだ
)
のやうなる思も致し、
其傍
(
そのそば
)
に居り候も
口惜
(
くちをし
)
く、
倩
(
つくづ
)
く
疎
(
うと
)
み果て候へば
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
対手
(
あいて
)
は
矢
(
や
)
はり黙っているので、お杉は笑いながら
其傍
(
そのそば
)
へ歩み寄った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
其
中
(
なか
)
から矢が二本
出
(
で
)
てゐる。鼠色の羽根と羽根の
間
(
あひだ
)
が金箔で
強
(
つよ
)
く
光
(
ひか
)
る。
其傍
(
そのそば
)
に
鎧
(
よろひ
)
もあつた。三四郎は卯の花
縅
(
おど
)
しと云ふのだらうと思つた。向ふ
側
(
がは
)
の隅にぱつと
眼
(
め
)
を射るものがある。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其傍
(
そのそば
)
には冬子が看護していた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
傍
常用漢字
中学
部首:⼈
12画
“其”で始まる語句
其
其処
其方
其處
其様
其許
其奴
其所
其儘
其後