“淡道”の読み方と例文
読み方割合
あはぢ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一柱の御子和知都美わちつみの命は、淡道あはぢ御井みゐの宮にましき。かれこのみこむすめ二柱ましき。いろねの名は繩伊呂泥はへいろね、またの名は意富夜麻登久邇阿禮おほやまとくにあれ比賣の命、いろとの名は繩伊呂杼はへいろとどなり
かくのりたまひ竟へて、御合みあひまして、みこ淡道あはぢ狹別さわけの島一三を生みたまひき。次に伊豫いよ二名ふたなの島一四を生みたまひき。この島は身一つにしておも四つあり。面ごとに名あり。
この御世に、兔寸うきの西の方に、高樹たかきあり。その樹の影、朝日に當れば、淡道あはぢ島におよび、夕日に當れば、高安山を越えき。かれこの樹を切りて、船に作れるに、いとく行く船なりけり。