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瞰上
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みあ
ふりがな文庫
“
瞰上
(
みあ
)” の例文
父子
(
おやこ
)
はここに腰を
卸
(
おろ
)
して、見るとも無しに
瞰上
(
みあ
)
げると、青い大空を
遮
(
さえぎ
)
る飛騨の山々も、昨日今日は落葉に痩せて尖って、
宛
(
さなが
)
ら
巨大
(
おおい
)
なる動物が
肋骨
(
あばらぼね
)
を
露
(
あら
)
わした
様
(
よう
)
にも見えた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
或
(
あるい
)
は怪獣の眼かと市郎は
屹
(
きっ
)
と
瞰上
(
みあ
)
げる途端に、頭の上から小さな石が一つ飛んで来たが、幸いに身には
中
(
あた
)
らなかった。市郎は
俄
(
にわか
)
に蝋燭を吹き消した。敵の
的
(
まと
)
にならぬ用心である。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
上と下とて遥かに呼び合っていたが、何を云うにも
屏風
(
びょうぶ
)
のような
峭立
(
きったて
)
の
懸崖
(
けんがい
)
幾丈
(
いくじょう
)
、下では
徒爾
(
いたずら
)
に
瞰上
(
みあ
)
げるばかりで、
攀登
(
よじのぼ
)
るべき
足代
(
あししろ
)
も無いには困った。
其中
(
そのうち
)
に、上では気が
注
(
つ
)
いたらしい。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
瞰
漢検1級
部首:⽬
17画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“瞰”で始まる語句
瞰下
瞰
瞰望
瞰下景
瞰京
瞰射
瞰渡
瞰視