“見飽”の読み方と例文
読み方割合
みあ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
オオこわい、というような気がして、私はおっかさんにすがりつくと、そのお侍は、いきなり私の手を取って、見飽みあかぬように、涙ぐむじゃアありませんか
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の手下どもが徘徊はいかいする深夜の光景に至るまで、大小洩だいしょうもれなく、南京路の街頭を見つくし見飽みあきているのだった。
見えざる敵 (新字新仮名) / 海野十三(著)
復一は「はてな」と思った。彼は子供のときから青年期まで金魚屋に育って、金魚は朝、昼、晩、見飽みあきるほど見たのだが、ほたるくずほどにも思わなかった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)