“靠着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もた50.0%
もたれかか50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前へ一歩ひとあしうしろ一歩ひとあし躊躇ためらいながら二階を降りて、ふいと縁を廻わッて見れば、部屋にとばかり思ッていたお勢が入口に柱に靠着もたれて、空を向上みあげて物思い顔……はッと思ッて、文三立ち止まッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
舌鼓したつづみを打ちながら文三が腹立しそうに書物を擲却ほうりだして、腹立しそうに机に靠着もたれかかッて、腹立しそうに頬杖ほおづえき、腹立しそうに何処ともなく凝視みつめて……フトまた起直ッて、蘇生よみがえッたような顔色かおつきをして
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)