見厭みあ)” の例文
この島のものは実に見厭みあきません。もとより古い城址しろあとや寺院やびょうや神社や、それらの建物には、忘れ得ぬ数々のものがあります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
故国の地図はいつ見ても見厭みあきません。その島や岬や港や町はみんな物語をっているからであります。山や河や平野や湖水も、それぞれに歴史を語っているからであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
やや鏝が冷めかかると、それでぼかしを入れる。細かい絵であるからわずかの動きで浮き出てくる。いくら見ても見厭みあきない。吾々は工人たちが知っている限りの図柄ずがら竹篦たけべらに焼附けてもらった。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)