“見上皺”の読み方と例文
読み方割合
みあげじわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仲仕切の暖簾のれんに、人影が、そぼ降る雨に陰気にすと、そこへ、額の抜上った、見上皺みあげじわを深く刻んだ、頬のげっそりこけた、ばさばさ乾干しなびた、色の悪いおんな
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのままつれに連れられようとして、ふと見ると、一方は丘を、一方は谷の、がけ際の山笹を、ひしゃげた茶の釜底帽子かまそこぼうしが、がさがさと、からびた音を立ててゆすって、見上皺みあげじわを額に刻んで