“つぶやき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
独言22.2%
独語22.2%
唸呍11.1%
小言11.1%
獨言11.1%
私語11.1%
詢言11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それだから追分おいわけ何時いつでもあわれに感じらるる。つまるところ卑怯ひきょうな、臆病な老人が念仏を唱えるのと大差はないので、を換えて言えば、不残のこらずふしをつけた不平の独言つぶやきである。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女らしいぞと口のうち独語つぶやきながら、誰だ女嫌いの親分のところへ今ごろ来るのは、さあはいりな、とがらりと戸を引き退くれば、八ッさんお世話、と軽い挨拶、提灯吹きして頭巾を脱ぎにかかるは
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
足の下で、奈良ならの町の火が美しくつき出した。はちれの唸呍つぶやきの様な人声物音が響く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
天は永久とこしえに高く、地は永久に低し、しかも天の誇りを聞かず、地の小言つぶやきをしも聞かざるに。人ばかりは、束の間の、いふにも足らぬ差別を争ひ、何とて喧々囂々けんけんがうがうたる。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
それだから追分おひわけ何時いつでもあはれにかんじらるゝ。つまるところ卑怯ひけふな、臆病おくびやう老人らうじん念佛ねんぶつとなへるのと大差たいさはないので、へてへば、不殘のこらずふしをつけた不平ふへい獨言つぶやきである。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『あなゆるされぬを、』と私語つぶやきひく
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
へだて聞えよがしに詢言つぶやきければ半四郎は聞つけて大いに立腹りつぷくの體にてもてなししづかにしろとは不屆千萬某がぜににて某酒を呑にいらざる口を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)