“ひとりごと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
独言61.8%
独語27.8%
獨語3.9%
獨言3.0%
独白1.8%
一人言1.2%
告白0.3%
独話0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と私は独言ひとりごとのようにつぶやいた。又も底知れぬ恐怖にとらわれつつ……。しかし若林博士は平気でうなずいた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そんな独言ひとりごとを云っているうちにタッタ一人で真青に昂奮したらしい銀次は、緊張した態度でセカセカと身支度を初めた。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
純次は黙ってしまった。父は少し落ち着いたらしく、半分は言い聞かすような、半分は独語ひとりごとをいうような調子になった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「今日は最早もう仕方が無い」——こう相川は独語ひとりごとのように言って、思うままに一日の残りを費そう、とめた。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『あァ!それで甚公じんこう煙突えんとつりてたんだわ?』とあいちやんは獨語ひとりごとつて
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
わたし小間使おこまだとおもつてるのよ』とあいちやんはけながら獨語ひとりごとひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
馬鹿ばかツ。』と、玄竹げんちく與力よりき後姿うしろすがたりかへつて獨言ひとりごとをした。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
讀みながら、彼女は、本を讀むとき大抵の年をとつた女の人がするやうにぶつ/\獨言ひとりごとを呟いてゐた。
けれども三四郎の耳には明らかにこの一句が、すべてに捨てられた人の、すべてから返事を予期しない、真実の独白ひとりごとと聞こえた。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
五郎造はぶつぶつ独白ひとりごとをいっては、腹を立てていた。吉治の怪我で、彼はなにか大変困ったことに直面しているらしい様子だった。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
本当に女房もちに成つては仕方がないねと店に向つてしきいをまたぎながら一人言ひとりごとをいへば、たかちやん大分だいぶ御述懐ごじつかいだね
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ふと眼が会ったら、その男が半分は一人言ひとりごとのように、半分は私に話しかけるような調子で「戦争にけりゃあこんなもんだ。仕方がないや」とつぶやいた。
硝子を破る者 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
——又八は、彼のいる近くの部屋までそっと上がって行ったが、炉の火にぽっと浮いている虚無僧の痩せおとろえた頬の影や、野犬のようにとがっている肩や、あぶらけないほつれ毛などを見つつ、その告白ひとりごとを聞いていると
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうも気が変になつてゐるやうだ。色々な独話ひとりごとを言つて、首を振つたり、合点合点をしたりしてゐる。指図もなにもしてくれない。もうさつきから小休こやすみをしても好い頃になつてゐるのに、あいつはずん/\歩いてゐる。どうも変だぜ。」