“告白”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こくはく58.3%
うちあ8.3%
うちあけ8.3%
ひとりごと8.3%
コクハク8.3%
コンフエシヨン8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、骸骨係自身も、はじめはたいへんこわくて、もうよそうかと思ったと告白こくはくしたので、みんなは笑った。
骸骨館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
忘れずに居る程のなさけがあらば、せめて社会よのなか罪人つみびとと思へ、う言つて、お志保の前に手を突いて、男らしく素性を告白うちあけて行つたことを話した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
利益あがりはみなお前にやる。……だから、すっぱり告白うちあけてくれ。隠し立てさえしなけァいざこざはいわねえといってるんじゃねえか。……な、なんだ。妙な面をするな。……笑え。おい、笑って見せろ
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
野犬のようにとがっている肩や、あぶらけないほつれ毛などを見つつ、その告白ひとりごとを聞いていると、夜鬼のすがたを思い出して、ぞっと背がすくんでしまい
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
スナワチ金博士は、今度ヒソカニ感ズルトコロアリテ、永年ニワタル秘密ノ一部ヲ告白コクハクスルト共ニ、コレニサシサワリアルムキニ対シ警告ヲ発スル次第ナリ。
その結果、作品は作家の告白コンフエシヨンとなる。告白コンフエシヨンの文學はもつとも素朴の文學だ。苦しい人間が苦しいと書くのは、小鳥が歌を歌ふのと何等變りはない。
詩人も計算する (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)