“こくはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コクハク
語句割合
酷薄41.2%
刻薄35.3%
告白20.6%
酷白2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし、そういうことでもあるならば礫のみでは済ませない、明らさまに表門をたたいて男の酷薄こくはくを責めなければならない。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はこの間話し合った伝熱作用のことを思い出した。血の中に宿っている生命の熱は宮本の教えた法則通り、一分一厘の狂いもなしに刻薄こくはくに線路へ伝わっている。
寒さ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ストリンドベルクも金さへあれば、「痴人ちじん告白こくはく」は出さなかつたのである。又出さなければならなかつた時にも、自国語の本にする気はなかつたのである。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
酷白こくはくな嘆息するのも幾たびであらう……
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)