“うちあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打明43.6%
打開38.2%
打上3.6%
打揚3.6%
自白3.6%
打合3.6%
告白1.8%
撃合1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
如何いかなるくはだてか、内證ないしようはずわざ打明うちあけて饒舌しやべつて、紅筆べにふで戀歌こひうた移香うつりがぷんとする、懷紙ふところがみうや/\しくひろげて人々ひと/″\思入おもひいれ十分じふぶんせびらかした。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「一向拙者には思案も御座らぬが——打開うちあけて申すと、寝ては夢、さめてはうつつと申しいが、あの方を夢にさえ見られぬ苦しさを、唯悶々として過して居る有様で御座るよ」
と、うみいだあとを、ぶる/\ふるへるなみのやうなたゝみうへに、をとこだかをんなだか、二人ふたりばかり打上うちあげられたていで、くろつて突伏つゝぷした真中まんなかに、手酌てじやくでチビリ/\つて亭主ていしゆが、むつくりあたまげて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「と……まあ見えるでございます、亡骸なきがらが岩に打揚うちあげられてござったので、怪我けがか、それとも覚悟の上か、そこはず、お聞取ききとりの上の御推察でありますが、私はぜん申す通り、この歌のためじゃようにな、」
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
モン長 それが首尾しゅびよう自白うちあけさせるやくてばよいが。……おく、さ、まゐらう。
伏目ふしめがふつくりとする……して、緋無地ひむぢ背負上しよひあげをとほして、めりんすの打合うちあはせのおびあひだに、これはまたよそゆきな、紫鹽瀬むらさきしほぜ紙入かみいれなかから、よこつて、して、おきなあたへた。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
忘れずに居る程のなさけがあらば、せめて社会よのなか罪人つみびとと思へ、う言つて、お志保の前に手を突いて、男らしく素性を告白うちあけて行つたことを話した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
祖師を捨てた仏弟子は、堕落と言はれて済む。親を捨てた穢多の子は、堕落でなくて、零落である。『決してそれとは告白うちあけるな』とは堅く父も言ひ聞かせた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
撃剣の竹刀しない撃合うちあうような音と、威勢のいい掛声とが入り交って、如何いかにも爽やかな感じである。