“打開”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちあ67.7%
ぶちま12.9%
うちひら6.5%
だかい6.5%
うちあけ3.2%
ぶちあ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
打開うちあけて云うと、恥しいことだけれど、私は、静子の夫の小山田六郎氏が、年も静子よりは余程よほどとっていた上に、その年よりも老けて見える方で
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
と姑に言われて、豊世はかえって気の毒な思をした。彼女は何もかも打開ぶちまけて、話す気に成った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ひづめの足でしたから、どんなやぶでもつきぬけられました。すると、いばらつたが、大木にからみあつてる茂みの先に、少し打開うちひらけてる場所に出ました。
悪魔の宝 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
蟹は、このになってもまだじぶんの運命をなんとかして打開だかいしようとでもいうように、せまいかごの中をがさごそいまわっていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
麗子が二郎少年にあの秘密を打開うちあけていた時、茂みのうしろに海坊主の様な黒い人影が立聞きしていた。そしてその人影が湯本譲次であったとすれば、木島刑事の推察は益々適中して来る訳だ。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「文さんのお弁当は打開ぶちあけておしまい」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)