“刻薄”の読み方と例文
読み方割合
こくはく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして小鼻がちんまりとしている。さぞ舞台でも横顔が、際立きわだって美しい事だろう。口は薄手で大型である。で何んとなく刻薄こくはくに見える。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼はこの間話し合った伝熱作用のことを思い出した。血の中に宿っている生命の熱は宮本の教えた法則通り、一分一厘の狂いもなしに刻薄こくはくに線路へ伝わっている。
寒さ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
刻薄こくはくな性格の持主で、店子や借地人からは評判が宜しくない方、一部では亭主の勝藏を引き摺り廻して、此内儀が老木屋の采配を振るつて居るのだといふ噂もあります。