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ひとりごと
ふりがな文庫
“
獨言
(
ひとりごと
)” の例文
新字:
独言
非常
(
ひじやう
)
に
變
(
へん
)
な
心地
(
こゝち
)
がしたので、
寧
(
むし
)
ろ
此
(
この
)
塲
(
ば
)
を
立去
(
たちさ
)
らんと、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
を
見返
(
みか
)
へると、
夫人
(
ふじん
)
も
今
(
いま
)
の
有樣
(
ありさま
)
と
古風
(
こふう
)
なる
英國人
(
エイこくじん
)
の
獨言
(
ひとりごと
)
には
幾分
(
いくぶん
)
か
不快
(
ふくわい
)
を
感
(
かん
)
じたと
見
(
み
)
へ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
次いで母親は
獨言
(
ひとりごと
)
のやうに兄の頭と火鉢の側のお葉の姿とを見くらべて眼を赤くしたのであつた。お葉は、その時そつと次の間に行つて雜誌の頁を繰つたのである。
三十三の死
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
「隣りのお婆さん、何うなすツたかナ。」と
獨言
(
ひとりごと
)
のやうにいふ。返事がなかツたので、更に押返して
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
床
(
した
)
を掃きながら大抵いつでも
獨言
(
ひとりごと
)
をいつてる下男がゐるの、それの口裏から推量したんだけれど、どうやら近いうちに御婚禮がありさうだわ——何しろ旦那さまは常々
狂人日記
(旧字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
『あ、煙草を忘れて來た。』と
獨言
(
ひとりごと
)
をした。そして立つて職員室に來てみると、福富は
葉書
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
「日本といふ處は實に不思議な國だ。」と自分は流水の話についで
獨言
(
ひとりごと
)
のやうに呟いた。「君の議論によると日本文明の精華は社會の不正當な方面から維持されて居たといふ事になる。」
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
讀みながら、彼女は、本を讀むとき大抵の年をとつた女の人がするやうにぶつ/\
獨言
(
ひとりごと
)
を呟いてゐた。私が這入つて來ても、直ぐには止めず、或る一節を讀み終らうと思つてゐるらしかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
と
野中
(
のなか
)
の
古廟
(
こべう
)
に
入
(
はひ
)
つて、
一休
(
ひとやす
)
みしながら、
苦笑
(
にがわらひ
)
をして、
寂
(
さび
)
しさうに
獨言
(
ひとりごと
)
を
云
(
い
)
つたのは、
昔
(
むかし
)
、
四川酆都縣
(
しせんほうとけん
)
の
御城代家老
(
ごじやうだいがらう
)
の
手紙
(
てがみ
)
を
持
(
も
)
つて、
遙々
(
はる/″\
)
燕州
(
えんしう
)
の
殿樣
(
とのさま
)
へ
使
(
つかひ
)
をする、
一刀
(
いつぽん
)
さした
威勢
(
ゐせい
)
の
可
(
い
)
いお
飛脚
(
ひきやく
)
で。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
馬鹿
(
ばか
)
ツ。』と、
玄竹
(
げんちく
)
は
與力
(
よりき
)
の
後姿
(
うしろすがた
)
を
振
(
ふ
)
りかへつて
獨言
(
ひとりごと
)
をした。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
獨言
(
ひとりごと
)
のやうにいひながら、首をかしげて考へてゐた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
と
不※
(
ふと
)
、
獨言
(
ひとりごと
)
のやうに、
且
(
か
)
つ
何
(
なに
)
かの
前兆
(
ぜんてう
)
を
豫
(
あらかじ
)
め
知
(
し
)
つたやうに
女
(
をんな
)
が
言
(
い
)
ふ。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
窓の外を振り向いて、お光は
獨言
(
ひとりごと
)
を言つた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
ヘレンはもう
獨言
(
ひとりごと
)
を云つてゐるのだつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
獨
部首:⽝
16画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“獨”で始まる語句
獨
獨語
獨立
獨身
獨樂
獨逸
獨活
獨特
獨斷
獨鈷