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ひとりごと
ふりがな文庫
“
一人言
(
ひとりごと
)” の例文
ふと眼が会ったら、その男が半分は
一人言
(
ひとりごと
)
のように、半分は私に話しかけるような調子で「戦争に
敗
(
ま
)
けりゃあこんなもんだ。仕方がないや」
硝子を破る者
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
と伊作が橋を渡りながら、
一人言
(
ひとりごと
)
のようにいうと、ほかの二人も高い声で
三人の百姓
(新字新仮名)
/
秋田雨雀
(著)
本當
(
ほんとう
)
に
女房
(
にようぼう
)
もちに
成
(
な
)
つては
仕方
(
しかた
)
がないねと
店
(
みせ
)
に
向
(
むか
)
つて
閾
(
しきい
)
をまたぎながら
一人言
(
ひとりごと
)
をいへば、
高
(
たか
)
ちやん
大分
(
だいぶ
)
御述懷
(
ごじつくわい
)
だね、
何
(
なに
)
もそんなに
案
(
あん
)
じるにも
及
(
およ
)
ぶまい
燒棒杌
(
やけぼつくい
)
と
何
(
なに
)
とやら、
又
(
また
)
よりの
戻
(
もど
)
る
事
(
こと
)
もあるよ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
上
(
あげ
)
何ゆゑに泣とは餘りに心なき仰かな
只今
(
たゞいま
)
良人
(
あなた
)
がお
一人言
(
ひとりごと
)
聞
(
きく
)
に付ても今の身の
上
(
うへ
)
情
(
なさけ
)
ない共しかないとも思へば/\
口惜
(
くちをし
)
く
嘸
(
さぞ
)
御無念に思召さん如何に物堅き
御氣象
(
ごきしやう
)
とて日々の
困窮
(
こんきう
)
の其中に二十五兩と云ふ此金の
眼前
(
がんぜん
)
に
有
(
あ
)
りながら御歸しなさるとの御志ざしは武士道の義理一
應
(
おう
)
は
御道理
(
ごもつとも
)
なれ共市之丞殿が昔の
恩義
(
おんぎ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
本当に女房もちに成つては仕方がないねと店に向つて
閾
(
しきい
)
をまたぎながら
一人言
(
ひとりごと
)
をいへば、
高
(
たか
)
ちやん
大分
(
だいぶ
)
御述懐
(
ごじつかい
)
だね、何もそんなに案じるにも及ぶまい
焼棒杭
(
やけぼつくい
)
と
何
(
なに
)
とやら、又よりの戻る事もあるよ
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“一人”で始まる語句
一人
一人前
一人子
一人娘
一人息子
一人一人
一人々々
一人旅
一人女
一人法師