“焼棒杭”のいろいろな読み方と例文
旧字:燒棒杭
読み方割合
やけぼっくい80.0%
やけぼつくい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風が吹きすぎる毎に思わずしかめ顔をしながら外の景色を眺める。バラックのスレートの屋根屋根、その彼方に突立つ葉のない巨大なる焼棒杭やけぼっくいのような樹木。
(新字新仮名) / 宮本百合子(著)
何時いつ何ういう約束をするというでもなく、何方どちらから言出すというでもなく、再び焼棒杭やけぼっくいに火がつくことゝ相成りましたが、さてこれからは何うなりましょうか
本当に女房もちに成つては仕方がないねと店に向つてしきいをまたぎながら一人言ひとりごとをいへば、たかちやん大分だいぶ御述懐ごじつかいだね、何もそんなに案じるにも及ぶまい焼棒杭やけぼつくいなにとやら、又よりの戻る事もあるよ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)