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ひとりごと
ふりがな文庫
“
獨語
(
ひとりごと
)” の例文
新字:
独語
僕がこゝに來ようと思つてね、あの專賣局の裏道を來ると、まつ暗い中に一人の女が
蹲
(
うづくま
)
つてゐるんだ。そして何か
獨語
(
ひとりごと
)
をいつてるんだ。
輝ける朝
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「もうすつかりになりました。」長火鉢の前に坐つてすず子は
獨語
(
ひとりごと
)
のやうに云つた。いかにもがつかりしたやうな風も見えた。
計画
(旧字旧仮名)
/
平出修
(著)
『さア、それは
好
(
い
)
い
鹽梅
(
あんばい
)
だ!』と
愛
(
あい
)
ちやんは
獨語
(
ひとりごと
)
を
云
(
い
)
ひました、
女王樣
(
ぢよわうさま
)
が
宣告
(
せんこく
)
された
死刑
(
しけい
)
の
人々
(
ひと/″\
)
を、
如何
(
いか
)
にも
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
に
思
(
おも
)
つてた
所
(
ところ
)
でしたから。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
と、
或朝
(
あるあさ
)
早
(
はや
)
く
非常
(
ひじやう
)
に
興奮
(
こうふん
)
した
樣子
(
やうす
)
で、
眞赤
(
まつか
)
な
顏
(
かほ
)
をし、
髮
(
かみ
)
も
茫々
(
ばう/\
)
として
宿
(
やど
)
に
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
た。
而
(
さう
)
して
何
(
なに
)
か
獨語
(
ひとりごと
)
しながら、
室内
(
しつない
)
を
隅
(
すみ
)
から
隅
(
すみ
)
へと
急
(
いそ
)
いで
歩
(
ある
)
く。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「それは、僕の望むところだ、」と彼は
獨語
(
ひとりごと
)
のやうに云つた。「それこそ僕の望むところだ。道には色々の障りがある。それは
伐
(
き
)
り倒すばかりだ。 ...
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
靜子は心持眉を顰めて、『阿母さんも
酷
(
ひど
)
いわね。迎ひなら昌作さんでなくたつて可いのに!』と
獨語
(
ひとりごと
)
の樣に
呟
(
つぶや
)
いた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
冷
(
つめ
)
たくつて
本當
(
ほんと
)
に
晴々
(
せえ/\
)
とえゝ
水
(
みづ
)
ぢやねえか、
俺
(
お
)
ら
方
(
ほ
)
の
井戸
(
ゐど
)
見
(
み
)
てえに
柄杓
(
ひしやく
)
で
汲
(
く
)
み
出
(
だ
)
すやうなんぢや、ぼか/\ぬるまつたくつて」おつたは
復
(
ま
)
た
獨語
(
ひとりごと
)
をいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「ああ、国のことを思ってるうちに、すっかり夜になってしまった。」と
獨語
(
ひとりごと
)
のように言う。
北国の人
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
そんなことを父はよく
獨語
(
ひとりごと
)
のやうに言つて、自分の考へを纏めやうとするのが癖でした。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「葡萄が段々赤るみかけた。」と下男が
獨語
(
ひとりごと
)
を言つた。
少年の死
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
歩むともなき
獨語
(
ひとりごと
)
ひとり
終日
(
ひねもす
)
畑をあちこち。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
先生は
獨語
(
ひとりごと
)
のやうに
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
乃
(
そこ
)
で
愛
(
あい
)
ちやんは、『これが
甚公
(
じんこう
)
かしら』と
獨語
(
ひとりごと
)
を
云
(
い
)
つて
又
(
また
)
一つ
劇
(
はげ
)
しく
蹴
(
け
)
つて、それから
何
(
ど
)
うなる
事
(
こと
)
かと
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それらが或は歌といはれるものゝ形を取る事もあれば、詩ともいふべきリズムを持つた
獨語
(
ひとりごと
)
である場合もある。
響
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「よきげ
此
(
これ
)
煮
(
に
)
てやつぺか、
砂糖
(
さたう
)
でも
入
(
せえ
)
たら
佳味
(
うま
)
かつぺな」
獨語
(
ひとりごと
)
のやうにいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と、
獨語
(
ひとりごと
)
の樣に云つて、出て行つて了つた。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『もう
澤山
(
たくさん
)
よ——もう
伸
(
の
)
びたかないわ——
此
(
この
)
通
(
とほ
)
り、
戸外
(
おもて
)
へ
出
(
で
)
られなくなつて
了
(
しま
)
つてよ——
眞箇
(
ほんと
)
にあんなに
飮
(
の
)
まなければ
好
(
よ
)
かつた!』と
獨語
(
ひとりごと
)
を
云
(
い
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「
俺
(
お
)
ら
行
(
い
)
つてんべ、よきも
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ろなあ、
姉
(
ねえ
)
と一
緒
(
しよ
)
に」おつぎは
獨語
(
ひとりごと
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
何だか知れないが
獨語
(
ひとりごと
)
をいつては泣いてるんだ。
輝ける朝
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
獨
部首:⽝
16画
語
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
“獨”で始まる語句
獨
獨言
獨立
獨身
獨樂
獨逸
獨活
獨特
獨斷
獨鈷