“口叱言”の読み方と例文
読み方割合
くちこごと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これも後でたずね合せて見ると、母親の術であるらしく、ほんのちょっとした口叱言くちこごとを種に、子供の同情をかんための手段であった。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
おかみさんは「あら、あら。たいへんなお荷物ね」と、ちょっと呆れ顔して近藤夫人へ何か又、ぶつぶつ口叱言くちこごとをもらしていた。
口叱言くちこごとを言いながら、文次郎は駕籠屋の提灯を借りて、その風呂敷をあけてみた。一種の好奇心もまじって、お妻も覗いた。お峰も垂簾たれをあげた。
経帷子の秘密 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)