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囀
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さへ
ふりがな文庫
“
囀
(
さへ
)” の例文
七月が來て觀音樣の晩になれば、町のわかい娘たちはいつも奇麗な踊り小屋を
作
(
こさ
)
へて、華やかな引幕をひきその中で投げやりな風俗の
浮
(
うき
)
々と
囀
(
さへ
)
づりかはしながら踊つた。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
平次は
漸
(
ようや
)
くとぐろをほぐしました。
鶯
(
うぐひす
)
の聲がまた一と
囀
(
さへ
)
づり、
日向
(
ひなた
)
はほか/\と暖まつて、貧乏臭い長屋住ひですが、お靜は自分の幸福を、胸一杯に抱きしめたい氣になるのです。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ある日、彼はいつものやうに庭へ出て、自分の墓を立てる所に選んだ松の木の下にしやがんで、今更のやうに自分の松林の美しいのを
眺
(
なが
)
めてゐた。
頬白
(
ほゝじろ
)
がいゝ声で近くの松の梢に
囀
(
さへ
)
づつてゐた。
夢
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
「手前が妹に教はつて、
蒙求
(
もうぎう
)
を
囀
(
さへ
)
づる間、奧の一と間ぢや何をやつたんだ」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
囀
漢検1級
部首:⼝
21画
“囀”を含む語句
百囀
春鶯囀
高囀
囀々
囀出
囀啼
囀声
宛囀
油囀
瑠璃囀
百々囀
空囀
莫才人囀